武者小路千家と尾張の茶の湯

 尾張の地に初めて体系化された利休居士の茶の湯が伝播されたのは、
江戸も中葉にさしかかろうとした、元禄・亨保時期に武者小路千家 六世 静々斎 真伯 宗守に当地の伊藤道幽(松坂屋の伊藤家4代 伊藤次郎左衛門 祐政)が師事した事が始まりです。

 道幽の茶境に感銘を受けた尾張の文化人達はこぞって京都の三千家の当主に師事をお願い致しました。その代表格は高田太郎庵、河村曲全、岡田野水 に始まる蒼々たる人達でこの方々の研鑽が大いに茶どころ尾張を昇華させたのでした。

 こうして千家茶道を尾張に伝えた武者小路千家のお家元は代々、尾張と関係を保ちつつ様々な所縁のある茶室・御道具も残されました。

 そして平成9年、利休居士14世になられる武者小路千家 家元 千宗守 不徹斎宗匠が熱田神宮で献茶奉仕されました。
その後、熱田神宮献茶会に於いて献茶式の御奉仕、
平成20年武者小路千家全国大会を当地で開催し、1300余名の流友、他流共々 茶の湯を楽しみ、
また今世紀最初の万博(愛・地球博)では流儀席を設け、各国のゲストや大変多くの方々に一碗のお茶を楽しんで頂きました。

 当地は他流派との親交が深く 和気あいあいとし 茶道を楽しむには最適な土地柄であります。



武者小路千家の歴史については、武者小路千家官休庵公式サイトをご覧ください。
 千家と官休庵の歴史、三千家系譜、歴代家元|武者小路千家官休庵公式サイト: